
西洋哲学史
John M. Frame
西洋思想の巨大な潮流を神学の光で照らし出し、知の歴史を「神への応答」という独自の視点から鮮やかに読み解く画期的な一冊です。各時代の哲学者が抱いた問いの本質を理解することで、現代の複雑な価値観を見極め、自らの信念を論理的に構築するための揺るぎない視座を養うことができます。
知恵の源流:ギリシア哲学と聖書の対峙
ギリシア哲学の誕生からプラトン、アリストテレスまでを辿ります。聖書的世界観との根本的な違いである創造主と被造物の区別、そして一と多の問題を軸に思考の土台を築きます。
思考の出発点:創造主と被造物の区別
究極の構成要素:一と多の問題
知の巨人たち:プラトンとアリストテレス
福音の挑戦:哲学へのキリスト教的応答
信仰と理性の統合:中世の知の体系
教父アウグスティヌスからスコラ学の頂点アクィナスまで、信仰と理性がどのように統合され、あるいは緊張関係にあったかを探求します。
魂の光:アウグスティヌスの認識論
自然と恩寵:トマス・アクィナスの合成
理性の自律:近代哲学の嵐
ルネサンスから啓蒙主義にかけて、人間理性が神から独立しようとする過程を追います。合理主義と経験主義の対立とその帰結を明らかにします。
方法的懐疑:デカルトと合理主義
白紙の状態:ロックと経験主義
因果律の崩壊:ヒュームの懐疑主義
光の世紀:啓蒙主義の楽観と影
認識の革命:カントとドイツ観念論
近代哲学の結節点であるカントの批判哲学と、それを超えようとしたヘーゲルの絶対的精神を扱い、主観と客観の再編を学びます。
認識の枠組み:カントのコペルニクス的転回
絶対的精神:ヘーゲルの弁証法
意味の喪失と構築:19世紀の反逆
体系化された理性への反発として現れた実存主義、社会変革を説くマルクス主義、そして実利を重んじる功利主義の流れを俯瞰します。
実存の叫び:キェルケゴールとニーチェ
歴史の動力:マルクスと唯物史観
最大多数の幸福:功利主義の倫理
言語と存在:20世紀の迷宮
言語の分析、存在の探求、そして客観的真理への疑義。現代哲学が直面している断片化された知の現状を整理します。
分析のメス:初期分析哲学の台頭
言語ゲーム:後期ウィトゲンシュタイン
存在と無:現象学と実存主義
真理の解体:ポストモダンの波
究極の視点:聖書的知恵による再構築
ジョン・フレームが提唱する「三視点論」に基づき、西洋哲学の歴史を総括し、信仰に根ざした思考の可能性を提示します。
前提の力:ヴァン・ティルの護教論
三つの眼:フレームの三視点論
知恵の帰結:聖書的思考の勝利
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